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革に優しい汚れ落とし 2023.07.17 STAFF DIARY

こんにちは!

森本です。

今回は靴のお手入れで皆さんが使った事がある「STAIN REMOVER」のご紹介をしていきます。

1度は使った事のある方も多いと思いますが、これから靴のお手入れの勉強をされる方にも見ていただけるように書いていきたいと思います。

M.MOWBRAY

STAIN REMOVER

左60ml:¥770-(TAX in)

右300ml:¥2,200-(TAX in)

まず、なぜ汚れ落としが必要なのか?

革靴の汚れは表面に付着している泥やホコリを取り込んでしまった古い靴クリームやロウなどの汚れになります。

それを除去するのが汚れ落としの役目になります。

分かりやすく書くと、”スキンケア(お肌のお手入れ)”で例えたらイメージしやすいと思います。

靴クリームやワックスで光沢を出している状態はお化粧で言うと「メイクアップ」をしている状態です。

お化粧(泥やホコリ・古くなった靴クリームやワックス)を落とすクレイジング(汚れ落とし)というイメージです。

汚れ落としにも種類があり、

・クリームタイプ

・ローションタイプ(乳液・レザーローション)

・水性タイプ

いずれのクリームタイプとローションタイプは「汚れを落としてツヤを出す」のが多いです。

では、今ご説明した汚れ落としとステインリムーバー(水性タイプ)はどう違うのか?

・クリーム状やローションタイプ

汚れを落としながら、光沢を出していく。

お手入れは時間もかからず楽ですが、ツヤだし成分のロウが入っているのでクリームを塗って、さらにその後違う靴クリームで仕上げるのと同じ感覚。(お化粧で言うと厚化粧しているのと一緒)

・水性タイプ

クリームタイプやローションタイプと違い、水性タイプは革の表面の汚れや古いクリームやワックスを優しく落とし、すっぴん状態を作り、クリームの浸透性やノリをよくする。

本来革靴用クリーナーの役割は、表面の汚れを落としながら、古いクリームなどを一緒に除去して通気性を保つこと。

なので、水性タイプのクリーナーを使わずワックスやクリーム塗り重ね続けてしまうと、厚化粧みたいになり、通気性を損ない革の寿命をを縮めてしまいます。

なので、皮革に優しく洗浄力の高い水性タイプのステインリムーバーがオススメです。

次にステインリムーバーの特徴

軟水ベースのソフトウォーターなので革に優しく汚れや古いクリームを除去してくれるのと、皮革に溜まった汗(塩分)浮き立たせ除去もしてくれます。

例えば、クリームやローションタイプなど水性以外のクリーナと水性タイプのクリーナーの違いを見てみると、クリームやローションタイプの汚れ落としは水性タイプに比べると皮革に染み込まず、アルコールやシンナーで汚れを拭き取る感覚に近いものがあります。

※画像はR&D様の画像をお借りしています。

表面の汚れは取れても中の汚れは残り、そのままクリームを塗ってしまうと中の汚れが蓄積されてしまい、革の劣化に繋がってしまいます。

・ステインリムーバー(革靴用水性クリーナー)

水分が皮革に染み込んで汚れや、古いクリーム・汗に成分などが表面に浮き立ってきます。

浮き立ってきた汚れを、洗浄成分でしっかり除去するので皮革に与えるダメージが少ないです。

※画像はR&D様の画像をお借りしています。

使用した後は、皮革の表面がしっとりとした感じになり光沢感や余分なクリーム・ワックスが綺麗に取れて、すっぴん状態になります。

その後に塗るクリームの浸透性が、格段に違ってきます。

お手入れする革によってはクリーム系やローション系がベストの場合もありますが、しっかりメンテナンスをする場合は水性タイプのステインリムーバーがおすすめになります。

他にも、靴用クリーナーの独特のキツイ匂いが無いので、匂いが苦手な方でも安心してお使いいただけます。

それだけではなく、雨に濡れた時などに出来やすい銀浮き、塩浮きの予防効果や防カビ剤も入っておりますので、革のトラブルにもなりにくいですね。

次に使い方ですが、

まず、ブラッシングしてもらい

次に、リムーバクロスを指に巻きます。

M.MOWBRAY

リムーバクロス

¥440-(TAX in)

画像のように巻いていただくと、やりやすいです。

使用する際にステインリムーバーをよく振ってもらい中の成分をしっかり混ぜ合わせます。

ステインリムーバーをリムーバークロスに少量取り、馴染ませます。

一度に取る量は”指の腹が湿る程度”がオススメです。

ポイントは一度に取る量を少なめに取ることです。

汚れをしっかり落とそうするあまり、つい多くの液量を取ってしまう方も居られるかもしれません。

しかし、あまりにも多くの量を取り、革に塗ってしまうとそれだけ多くの量が革に染み込んでしまいます。

そうしてしまうと、過度の浸透でシミやムラになってしまうかもしれないので、少ない量でこまめに塗っていただくのがいいと思います。

そして汚れを落とす時は、革表面を優しく撫でる!

汚れをしっかり落としたいから、強く擦ってしまうと革が傷ついてしまうので、円を書くように指をくるくると動かして優しく優しく汚れを拭き取ってあげます。

少量ずつ、複数回に分けて靴全体に拭き上げることで、より安全に靴の汚れ落としをできます。

シミにならないポイントは”シミになりにくい所から試していく”です。

つま先と踵の部分には芯材というパーツがあり、芯材が入っているところは甲部分に比べて少し液体が染みにくくなっていますので、つま先や踵部分から始めるのが良いでしょう。

以上を靴全体に2,3回繰り返します。

クロスにつく汚れの色が薄くなったら完了です。

少し頑固な汚れや古いクリームが残ってような場合こそ、力を入れず、優しく拭き取る。

1〜2度で汚れが落ちない場合は複数回に分けて時間をかけゆっくり作業していきましょう。

この工程が終われば、次はクリームを塗っていく感じです。

長文になってしまいましたが、ステインリムーバーのご説明と使い方について書いていきました。

革靴のメンテナンスをする上でクリーナを使う使わないで靴のコンディションや持ちの良さはだいぶ変わってくると思います。

大事な靴だからこそ、メンテナンスはしっかりしていきたいですね。

ステインリムーバーは店頭・Webで販売していますので、是非お試し下さいませ。

それでは、今回はこの辺で。

少しでも参考になって頂けたら嬉しいです。

ご覧いただきありがとうございました。

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