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ある種の憧れ。 2021.10.26 STAFF DIARY

ー1960年代ー

I have a dream that one day on the red hills of Georgia,
Sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down
together at the table of Brotherhood.
Martin Luther King Jr.

「私には夢がある。
それはいつの日か、ジョージアの赤土の丘の上で
かつての奴隷の息子たちと、かつての奴隷所有者の子たちが
同じテーブルに着くようなことなのである。」

多くの文化や思想が入り乱れ
大きく変動し同時に大きな衝撃を与えた時代。
その中でもアメリカ大陸の東海岸と西海岸では
対局した全く異なる文化が発生しました。

東海岸のNYやWDCを中心に発展したIVYLOOKの文化。
クラブジャッケットにボタンダウンシャツ、
そしてスラックスにローファーを履いた
アイビーリーガーのファッションは
実に高貴でファッショナブル。
白人一強の象徴とも言える格好でした。
清潔感を感じるバーバーカットのスキンフェードに
もみ上げはテクノカット。
カレッジスポーツが盛んになった当時の佇まいを原型に、
現在でも色濃く残るファッションが”トラッド”として大きく影響を与えます。

この1960年代前半の格好は絶対的な支持があり
男なら誰でも憧れる紳士的な佇まいに憧れを感じないことはまずないでしょう。
現代のコロナ禍では在宅勤務やテレワークの推奨などで
ビジネスシーンでもスーツの着用も以前の半分以上減り、
まずシャツにネクタイという組み合わせが
かなり少なくなったように思います。
しかしタイドアップの格好良さは未だ健在で我々の街、
神戸にとっても切っても切れない
そんな神戸のファッション文化の一つです。


今のトラッドシーンでは特に軍パンなど
さまざまなテイストをミックスして
中でもオーバーサイスのアイテムを合わせるのが乙であるとされています。
ということで私もスポーティーなアイテムとの
現代的なトラッドコーデを提案してみました。

今季の新作で尚且つ、限定生産のノルディックスノーパーカー
東京に拠点を構えるアボンタージからのリリースとなております。
薄く軽いフェルト生地を使用し、絶妙の起毛具合で
暖かくそして機能的な1着です。
ルーズフィットのシルエットはレイヤードの最終レベルで考えていただいて結構で
今季のテーマはまさにレイヤード。
トレンド一直線なジャケットになっています。

襟も大きくゆったりとしており
機能的でこちらもやはり暖かい設計になっています。
ミドルの着丈も絶妙な塩梅でシティライクなお洒落ボーイ&ガールには
まさに打って付けのアイテムになります。

中はシャツにネクタイとブレザー。
チノパンやストレートジーンズなどで決めて羽織は大きく
シルエット選びや遊びは今のファッションにおいて
一番重要な”あそび”なのかもしれませんね。

1960年代後半は大きな変動があった時代。
”愛と平和、Love and Peace”
その時代を大き気なくくりで「カウンターカルチャー」
と多くの人々は呼びます。

前半の大部分を占めたIVYファッションに反抗するかの如く
現れた”ウッドストック世代”俗にいうヒッピーと呼ばれる文化です。
大きなバンに身を寄せ合い様々な自然に触れるべく
旅を重ね独自の思想とこれまでの強制された時代への反発。
その中でも代表的なファッションアイテムとして
”フレアデニム”または”ベルボトム”などが存在します。

こちらの着用デニムに関しては、申し訳ありませんが
現在当店では販売していないものになりますが、スタイリングの参考までに。
着用モデルはLevis646の70年後期のオレンジタグのベルボトムになります。
今回お話しさせていただいてる時代とは異なりますが
このモデルに関しては当時の背景が色濃く感じることのできる一本かと。

注目は大判のチェック柄フランネルプルオーバーシャツ。
NY生まれのブランドPOST OALLSの新作
「DeLuxe」
レイヤードも可能なやや大きめの丸どうシルエットを搭載し
トレードマークでもある、左右非対称のポケット
肌触りのいいちょうどいい肉厚のフランネル生地は
ポストオーバーオールズの考える今のムードを
肌で感じることができます。

このコーディネートでは着丈の長いミリタリー生地の
バンドカラーシャツとレイヤードし、足元はビルケンシュトックで
ライトなヒッピーコーデに。
ネルシャツはアメリカの代名詞でもあり、労働者たちの強い味方。
そんな文化や生い立ちを感じながら服を楽しむのも
とても楽しいものだと僕は思います。

綺麗な襟立ちの中に感じるそのアメリカナイズな佇まい。
全てにおいて日本製でありながらも
古き良きアメリカの空気と景色を見せてくれる
ポストオーバーオールズは男の強い味方になります。

このネルシャツをあえて腰に巻きTシャツ一枚でロングヘアに
頭に花冠をつけて太陽の恵み、自然に感謝し体全体で受け止め
お酒に音楽に酔いしれるのはなかなかたまらないっものかと。

今回ご紹介した
スタイリングや商品に関しては
本当に質、デザイン、機能性全てにおいて優れた 銘品ばかりです。
この機会にぜひお買い求めくださいませ。

最後にあとがきとして、
この1960年代に関しては
女性運動や人種問題。そしてベトナム戦争やケネディの暗殺事件。
ヒッピーの時代後期にはLSDの蔓延とマリファナの依存。
そして友愛を求めフリーセックスの時代で
エイズが蔓延したこの1960年代は、大きな軸を見失った
アメリカの政治が民衆により変動した時代なのかもしれません。

そして多角方面の文化を見ると
イギリスからビートルズやローリングストーンズをはじめとする
ハードロック文化の始まり。
ボブディランなどの思想的なメッセージソングが増え
NY農村部で解されたウッドストックフェスティバルは大きな
若者文化を中心とした運動であったのではと思います。

それらにより大きく揺れるアメリカの時代は
当時の服装からも多くを読み取れるものでもあります。

しかしながら私自身この1960年代に関しては
非常に憧れが強く格好の良い文化で
壮大なスケールの只中にあった若者文化の象徴と
貴族をはじめとする階級社会への反発からなる
庶民派の革命ではないかと思います。

坂本

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