100年以上の歴史を数える老舗フットウェアブランド”REDWING”
近年、特に注目を集めるモデルが”ベックマン・フラットボックス”
RED WING
Style No,9060
BECK MAN FLAT BOX
Black “Klondike”Leather
¥55,550- (in tax)
https://www.tigersbro-online.com/product/12053
創業者の名前を命名したクラシックモデルラインのベックマンですが、
スッキリした見た目のほか、非常に足なじみが早く従来のワークブーツのような
ハードで”育てる”作業とは無縁のワークブーツとなっています。
また、アッパーのレザーに関しても”経年変化好き”が好む
”茶芯”のアッパーレザーを使用しており独特の風合いが誕生。
また、フラットボックスって何?という方おいらっしゃると思いますが、
フラット・ボックスとは「先芯がない」ということです。
アメリカ英語(靴業界用語)では先芯は「ボックス・トゥ」、
靴のつま先スペースが「トゥボックス」です。
「フラット」は主に「平ら」を意味しますが、「無い」という意味もあります。
先芯がなく、そのため履いていくと次第につま先が低く平らになる靴を、
この業界用語を使って「フラット・ボックス」と名付けられました。
今でこそワークもドレスも革靴には、そのほとんど全てに先芯が入っています。
その先芯のほとんどは耐水性の樹脂でできており、
長い間履いてもつま先の形状は変わりません。
しかし、レッドウィング社が創業した20世紀初めから1960年頃までは、
特にラウンド・トゥやキャップド・トゥの靴に、先芯のないモデルも多く存在していました。
1920年代のレッド・ウィング社のカタログでは先芯の有無が、靴の絵型で表現されています。
6インチ丈のキャップド・トゥでは28品番中の約半分(13品番)が、
同じくラウンド・トゥでは6品番のうちの1/3に相当する2品番が、
先芯の入っていないモデルです。
この時代、先芯のないものは、主にシンプルな構造のラウンド・トゥに見られましたが、
#877など通常は先芯を入れて作られていたモデルにも
先芯のないものが存在しました。
これは先芯なしを好む顧客向けの別注品だったと推察されます。
そんな特殊な経緯を経て誕生したフラットボックス。
抜群の経年変化も楽しめる新時代のレッドウイングシューズとして
大きな注目を集めるのも納得のいく逸品。
ぜひ、ご覧くださいませ。
坂本