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力の眼 vol,7 ~バスクシャツの魅力~ 2023.04.06 STAFF DIARY



今季、特に人気を集める”ボーダー柄”
代表格として取り上げられるのがバスクシャツ。

フランスの沿岸部の漁師達や
フランス海軍に制服支給など様々な背景を持ち
機能美もさながら、圧倒的な強度を誇る生地を使用したカットソー。
フランスのバスク地方で誕生したことから”バスクシャツ”と言われ
現代のファッション界でも非常に高い人気を誇ります。

リゾートムーブメントの際に、多くの人がこぞってバスクシャツを着用したこと
そして、ココ・シャネルピカソ、そしてヘミングウェイなど
名だたる世界的著名人が愛用していたこともあり
清涼感と洗練されたリゾートウェアとして爆発的人気になりました。


見事なまでの着こなし、、、、

格好良くて可愛らしい
やはり世界的デザイナーはすごいですね。

現代のファッションシーンとリンクするような
サイズ選びと抜け感、またボトムスとの相性
カジュアルながらもラフになりすぎない絶妙なバランス感。

そんなバスクシャツですが
代表的なブランドとして確固たる地位を築いているのが
当店でも定番商品として展開をしているブランド

Saint James

世界遺産として有名な

モン・サン=ミシェル修道院

世界中に数多とある”世界遺産”の中でも

最も神秘的で美しい建物としても有名ですね。
モン・サン=ミシェルの歴史は、フランク王国時代にまで遡ります。
現在のモン・サン=ミシェル修道院近くのアヴランシュ地区の司教であった
オーベルの夢に大王子ミカエルから

「この岩山に聖堂を建てよ」

との御神託を受け建立されました。

建築様式は、

ゴシック・ロマネスク・ノルマン

の建築様式が混在する形式となっており
様々な文化が入り混じり幻想的であり非常に厳格な印象も与える
大修道院が誕生しました。

そんな修道院の麓で誕生したセントジェームスですが
特徴的なのはやはり”ボートネック”と呼ばれる
首周りのディテール。

ボートの底に似たデザインからネーミングされ
やや詰まり気味の襟ぐりは首周りをすっきりと見せ
色気とカジュアルさが融合した特殊なデザインとなっています。

そして今回の力の眼は
レディースアイテムに着目していこうと思います。

今季より新シルエットとして登場した

OUESSANT LOOSE

Saint James
OUESSANT Loose
Neige+Bleu Faience
¥13,200- (in tax)
Web Links
https://www.tigersbro-online.com/product/16079

あくまでもデザインのベースは定番のウエッソン
全体的に大きめのパターンでリサイズを行い
新しい形のデザインとして登場しました。

生地も従来通りのざっくりとしたバスク生地を使用し
素材感を生かした
シンプルな配色のボーダーラインで季節感を演出。

今季は特にビビットな原色がトレンドを席巻しており
街のショーウインドウをはじめ
色味がより豊かになっている印象を受けます。


スタッフが着用している白は大人気で
即日完売となってしまいましたが、見た目からも
非常にゆったりとしたディテールで
俗に言う”今っぽい”デザインになっています。

今まででしたら単にサイズを上げて
「タックインしてゆったり着用したら可愛い!」
が主流で実際に人気となりましたが、
今作に関しては、ただ大きくしただけではなく
全体のバランスを大前提に考え、
着丈や肩周りのドロップ加減等も緻密な計算によって作成されています。


また袖口の筒に関しても大きめの設計となっており
やはり画像からもリラックした雰囲気を楽しんでいただけます。

そして何よりも


バスクシャツ=ボーダー柄


冒頭の画像でもココ・シャネルが着用しているように
ボーダー柄はマリンテイストな雰囲気をより引き立て、
大人の女性のためのカジュアルウェアの役割も果たします。

そこに少しルーズフィットのエッセンスを加えることで
”抜け感”を楽しんでいただけ、
洗練されいやらしさが全くない爽やかさを体現できます。





そもそもボーダーってなんなん?


ボーダーとはボーダーラインの言葉からも分かる通り、

「縁」「周辺部」

の意味を表し、縁を強調するよう
平行にラインや帯の縁取りをした柄を指します。

縁取りを繰り返せば横縞<角度によっては縦縞>となるため、
昨今の日本のファッションシーンでは縞模様のことをボーダー柄とも呼びます。

なのでざっくり言う平行線の集合体をボーダーということになります。
僕にとって初めて”ボーダー”に出会うきっかけになったのは
スタジオジブリ作品の魔女の宅急便
トンボです。


この爽やかで愛らしいデザインとコーディネートに
「格好いいしオシャレやなぁ」と子供ながらに感心したのを覚えています。

しかし太古の昔からボーダーはファッショナブルな存在では
決してありませんでした。

元々、西洋(欧州付近)の多くの地域で横縞は悪魔の柄と見なされ、
犯罪者や異端者などに着せてきました。


なので歴史的文献や映像を見返すと、犯罪者や
先の対戦中の強制収容所に監禁されている人々は
ボーダー柄の衣服にナンバリングされた囚人服を身につけています。

ヴィンテージなどでよくあるプリズナージャケットも
やはりそこをルーツに考えなければなりません。

時は16世紀
元々バスク地方の漁師がボーダーシャツを着ていて、
それが、のちにフランス海軍に採用されて広まったという説を
一番初めにお話をしましたが、

当時の海軍は各国でも花形と言われ
人気も高く”勇ましく誇り高い海の戦士”として
多くの影響をもたらしました。

また、フランスは第二次大戦で
ナチスドイツにパリを早々に陥落させられるも
驚異的な粘りを見せ見事パリを奪還し戦勝国となりました。

その背景もあり、ミリタリーファッションでも
フランス軍のアイテムは人気を博しています。


様々な歴史を噛み締めファッションシーンを席巻し続ける
フランスのファッションシーンは今後も
現代のファンション界で大きな影響をもたらし続けることでしょう。

特にボーダー柄のバスクシャツに関しては
季節感もさながら
非常に爽やかでファッショナブルな印象になる
アイコンデザインに、

定番だからこその安定感。

ぜひ、ご覧くださいませ。


坂本


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