皆様はシャツを100回洗ったことがありますか？笑

選択回数を把握するのも非常に難しいですが、100回洗うということは
＜長い時間がかかる＝縫製の強度が圧倒的に強い＞
これほどの魅力を感じる売り文句はないと思います。

クオリティを追求し上質で高価な素材を使っている。
けれどもすぐ破けてしまう。

しかし今回ご紹介するのアイテムは、上質な上に歴史的背景とデザインに拘り
圧倒的な強度を持つ最強のロングライフウェアです。
しかも、今の季節は残暑から秋にかけて一番服選びが難しい季節だからこそ
一番活躍するアイテム！こちらを題材にしてお話を進めていきます。

ー

英国が誇るカジュアルウェアブランドといえば
Nigel Cabourn (ナイジェル・ケーボン)ではないでしょうか？

誕生は1980年で前進はクリケットというブランドで
デザイナーの”ナイジェルケーボン”氏が学生の時に立ち上げたブランドが前進です。
世に送り出されている多くのアイテムは非常に斬新なデザインと
ヴィンテージに敬意を払った配色とディテールが搭載されており、
アジア圏を中心に多くのファンを獲得しています。

デザイナー”ナイジェルケーボン”氏は、
ミリタリーやヴィンテージ、アウトドアを中心としたウェアの有名なコレクターでもあり、
ブランドの創業者でもあるナイジェルケーボンです。

細やかなところまでこだわり、デザインと機能を融合させた作品が多く、
またナイジェルケーボンが愛してやまないミリタリーやヴィンテージウェアなどの
アウターアイテムも豊富に揃っています。
ナイジェルケーボンは40年以上のキャリアから一般的なコレクションではなく、
”トレンドに左右されない独自のファッションブランドを生み出した”人物です。
1967年にイギリスの北部のノーザンブリア大学のデザイン科へ入学し、
同大学を卒業と同時にクリケットを立ち上げることとなります。

数多くのヴィンテージ作品を目にしてきたからこそ培われた、
オリジナリティあふれるアウターコレクターとして世界的にも知られています。

そんなナイジェルケーボンの中でも定番でありヒットメーカーでもあるアイテムが
ブリティッシュオフィサーシャツです。

誕生秘話はナイジェル日本企画チームがたまたま見つけた”フレンチワークパンツ”
そのパンツに使われていたキャンバス素材をシャツにリプロダクトしたら
ものすごく強くそして洗い込む旅に風合いも増していくシャツが誕生するのでは？
という一つの”ひらめき”からこの逸品が誕生しました。

リプロダクトを行う際にもタテ糸とヨコ糸の太さの微調整を幾度も重ね、
特殊な織り機を用いてゆっくりと生地に仕上げていく。
たっぷりと空気を含みながら”ヴィンテージ”の風合いとシャツの”気品ある風合い”
双方のバランスを保ちながら試行錯誤を繰り返すことで
剛質ながらも上質な超長綿特有の光沢感を持った言わば、
「最強のシャツ」が完成！

古より”仕立て文化”が根付いた英国製のシャツはアメリカ製の”大量生産型”の縫製とは異なり
ボディラインに沿って縫い上げられ手作業によって完成するのも特徴の一つです。

この画像を見ていただければわかるのですが、
アームを取り付ける際の脇部分の縫い込みを最大限深く縫い上げることで
腕の可動域を広げることができ、動きやすく無駄なもたつきが発生せず
見た目も非常に美しいシャツが出来上がります。
この技術は先ほども説明した”仕立て”の文化が根付いた欧州の縫製技術を踏襲した部分です。

逆をいえば大量生産型のシャツによく見受けられる
アームホールの入り口が非常に広いシャツ。
こちらに関しては「誰でも着用できるサイズパターンでより多く作成する」
が目的となっておりどれだけ数を作れるかが最終目標地点です。
そのため、設計図に関しても非常にアバウトなものがヴィンテージは多く見受けられ
それらの商品は「劇的に着心地が悪い」印象を受けます。

適正サイズで着用した時には、”生地のもたつきとつっぱり”が同時に発生するため
昔の方々は必然的な流れで大きめのサイズを着用していました。
それを見た８０年代後半から９０年代に流行した
ヴィンテージファッションブームの只中にいたファッショニスタが
「大きく着るの格好いいじゃん！」となり流行し
その文化が２０年の時を経て現代に辿り着いたということです。

そしてナイジェルケーボンの今作に関しては仕立ての文化を用いて
ワーク・ミリタリーウェアに敬意を払い完成したハイブリット型のシャツと言えます。

襟型に関してもセミスプレット型を採用しており、
大襟でない分すっきりとした印象がVゾーンに誕生しサラッと着用することができます。
また襟にはやや分厚めの芯地を使用していますが洗いこむことで柔軟性が誕生し
より着用がしやすくなるよう設計されています。

なので着込むことで自分好みの”シャツ”へと変化し、
長い年月寄り添うことで愛着もまし、思い入れのある特別な1着に。

シャツと言えども様々な角度から切り込み考えることで、
歴史的背景とファッションが人間の発展とともにどう言った進化をとげ
現代ではどのような流行が起こっているのか
そして”定番”と言われる至高の商品たちはいかにして誕生したのか
それらを噛み砕いて解釈していただけます。

今作は定番として人気を馳せる最高のシャツ。

「定番が一番すごい」その意味を感じていただける逸品であると
自信を持ってお勧めできる商品です。

ぜひ、ご覧下さいませ。

そしてそんなシャツがようやく、今までの”真夏日”から解放され
明日以降は気温が落ち着きウェザーニュースをチェックしても30度以下の日がずらり◎
「空気もカラッと乾燥し秋の様子がはっきりと見えてきますよっ！」
と片平さんも言っていました。笑

秋の楽しいファッションライフをおたのしみくださいませ！

坂本


ー

Nigel Cabourn Online Link

https://www.tigersbro-online.com/product-list/250