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力の眼vol,8 -No,2- 〜BDシャツの魅力〜 2023.05.12 STAFF DIARY



さて、前回は日本のアイビー文化と
服飾の発展について文を進めてきました。


内容は覚えていいらっしゃいますでしょうか?笑
結構時間が空いてしまったので、もしお忘れの方は、
こちらのURLからご覧いただければと思います。
https://tigers-brothers.com/blog/takeivy/


さて、今回は主にシャツについてお話をしていきましょう。
シャツとはいえど非常に奥深い衣服であるのは間違いがなく、
その時代や文化によっても大きく左右されます。

もちろんサイズパターンや配色なども同様といえます。


まずは歴史的な背景からお話を、、、
シャツを衣服として正当な形で着用し独自の進化を遂げ”はじめた”服飾文化は
15世紀頃で大繁栄を迎えた中世のヨーロッパ。
すでに現代の形に非常に似たデザインが完成しています。


当時はこの首回りの飾りが非常に絢爛雅で、権力の象徴の意味もなしていましたが
非常に機能的ではないため、現代のように折りたたむ襟型へと進化。(図 左→右)

特に食事の際には最も不向きなデザインですぐに汚れがついたりと
非常に厄介であったらしいです。。。(笑)

そして時は進み、とは言いながらも主に貴族が着用する衣服という
スタンスではありながら徐々に世間の民間人にも定着し、
現代の形に落ち着きました。


独立宣言や南北戦争など、
世界最高峰の国”アメリカ (United State Of American)”の盤石な基礎は
間違いなくこの”リンカーン”のおかげと言えるでしょう。
そんな偉人もパリッとシャツを着こなしています。

また今回様々な資料をベースに文を進めているのですが、
シャツの始まりは古代ローマ人の衣服”チュニック”から始まっているのだとか、、


画像でも見て取れるように、やはり古代のローマ人は
チュニックを着ていますね〜。
現代では”女性用の衣服”として毎年のごとく人気を集める”チュニック”は
世界中で最も古く、親しまれ続けているアイテムかもしれません!


さて、話を戻しアイビーファッションの文化で
最も注目をされアイコニックとなるシャツがボタンダウンシャツです。
その詳しい成り立ちについては前回の記事でも触れていますので、
今回は割愛させていただきます。

そして当店で展開しているシャツブランドといえば

INDIVIDUALIZED SHIRT

その歴史は古く、1961年に誕生したアメリカ発の
老舗のビスポークシャツブランドです。
当時は公民権運動やベトナム戦争とアメリカ国内は非常に不安定な時代で
カウンターカルチャーとして西海岸を中心に
”ヒッピー”が徐々に裾野を広げ始めている時代です。

その時代に忘れ去れた”最高級のシャツとしての定義”を見直し
一人一人に寄り添ったものづくりを行なったのがINDIVIDUALIZED SHIRTの始まりです。
そして当然の如く、皆様もよくご存知のブランドだと思いますので、
細かな歴史背景などここでは多くを語らずに進めていきます。

そして今回は非常にアイビールックの中でも、
アイコニックなストライプシャツが入荷いたしましたので
それらについてご説明をしていこうと思います!


INDIVIDUALIZED SHIRT
Long Sleeve Button Down Shirt “CF”
Candy Stripe
Green / Red
¥33,000- (in tax)
URL https://www.tigersbro-online.com/product/16126



アメリカントラディショナルの王道を地でいく

オックスフォード生地の-キャンディストライプ-

こちらを使用したボタンダウンシャツです。
また当店では特別に特殊なパターンを選定し
毎シーズン作成を依頼していおります。


まずはじめに通常の定番シャツよりもやや低めに設定された
台衿仕様のボタンダウンを採用。(②)

台衿を選定することによって従来のドレスシャツのように
パリッとした雰囲気とは少し異なる
スポーティーな印象を与え軽快な雰囲気を演出。

また台衿ボタン(③)と第一ボタン(⑤)の間隔を
第一ボタン以降の間隔と変えることで衿立ちがより立体的になり
衿もとの美しいロールが誕生します。


仮に③と⑤の間隔が全て均一の場合
非常に胸元の開きが大きくなり野暮ったい印象になります。
シャツを選ぶ際のポイントにしてください!

アメリカントラディショナルを踏襲したスタイルに、
先ほどもご説明したブランドならではの美しい襟のロールや
表側にステッチを見せない縫製仕様の肩部分にあるヨーク(④)


また身頃部分を組み立てる際、両腕から下にかけて縫い上げられている縫製は
まき伏せ本縫いという技法で縫い建てられおり、
上品な見た目と衣服に最も求められる”屈強な強度”を生み出します。


それらが融合しカジュアルライクドレッシーの間に成り立つ
唯一無二の存在感を放った上質なシャツが完成します。


また、前立て(⑪)に関しても、
アメリカントラディショナルを背負ってたつブランドの製品よりも
やや狭い幅選定になっているためスポーティーに。


世界中に存在する膨大な数のシャツ
それでもこだわりぬかれた本格派のシャツは非常に少なく
それが故に希少価値が固まるのも必然です。

そして古き良き時代の正統派のドレスシャツは着丈が長い
なので外に出した時のバランスが非常に難しい、、、
ではなぜそのようなディテールなのか、
シャツの用途と歴史を紐解けば答えが見えてきます。

古からシャツはお洒落アイテムではなく”下着”の役割を果たしていました。
もちろん誕生した当時にタンクトップやTシャツを含む”カットソー”
そして日本の科学の結晶とも言える”ユニクロ”が発明した
”エアリズム・シルキードライ・ヒートテック”などは一切存在しません。

なのでシャツは一番最初に着用する衣服として親しまれ、
その背景は現代にも継承されており正しい着装は地肌にシャツとなります。

然し乍ら今回お願いしているパターンに関しては
ONとOFF併用して使っていただけるよう
やや短めの丈感で作成をしており、外に出しても
タックインをしても非常に格好いいデザインとなっております。


クラシックな雰囲気と
ポップな配色が魅力的なキャンディーストライプ。

白地ベースに、赤・黄・青・緑などの
明るく鮮やかな細い縞が配された柄のことを指し、
映画などでよく見かけるステッキ状のキャンディ

このような模様が見られるところからキャンディーストライプと呼ばれています。

シャツでは生成りベースのクラシックな生地もありますが、
今期は白ベースの爽やかな配色になっています。

適度なラフさも兼ね備えた雰囲気が大変魅力的な仕上がりとなっており、

前回もご紹介した”東海岸アイビースタイル”

こちらの原型であり、
ブランドの中で最も古くから存在するパターン

“クラシックフィット”

全体にゆとりを持たせた絶妙なバランス感のシルエットが魅力です。
古き良き時代のアメリカンカルチャーとファッションを彷彿とさせ
日本の服育が発達した1960年代。

現代のファッション史では昔ほど
熱量の感じるトレンドは残念ながらありませんが
様々な”ファッションの在り方”をリスペクトし
各々の思う”格好いい””かわいい”を突き詰めるのも

令和の最先端ファッションになるかもしれません。

そのきっかけの一つに
今回紹介したシャツをご覧いただければと思います。

ぜひ、ご覧くださいね◎

坂本

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